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コラム

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「相続問題が起きやすいのはどんなケース?③」

2023年09月04日

今回も相続問題が起きやすいケースをご紹介します。   <ケース1> 被相続人:Xさん 相続人:配偶者Aさん、XさんのきょうだいB、C、Dさん 被相続人と配偶者Aさんとの間に子どもはおらず、相続人はAさんと、Xさんのきょうだいという場合です。 この場合、B、C、Dさんがどこに住んでいるか分からず、その所在から調査する必要がある場合も多くあります。 またBCDさんも高齢という場合も多く、認知症などで遺産分割協議自体ができないというケースもあります。 この場合、後見人の選任など別途手続が必要になることもあり、遺産分割協議に入るまで相当程度時間がかかってしまうことがあります。  

「相続問題が起きやすいのはどんなケース?②」

2023年08月29日

前回に引き続き、相続問題が起きやすいケースをご紹介します。 相続人の方が、被相続人の介護の負担を引き受けていたような場合です。 例えば次のようなケースです。   <ケース1> 被相続人:Xさん(配偶者はすでに他界) 相続人:長女Aさん、長男Bさん 被相続人は長男Bさん家族と亡くなる直前まで同居していた。 介護は長男Bさんとその家族が行っていたというケースです。 この場合AさんがBさんに対して、法定相続分に基づく遺産分割を求めたところ、Bさんは自分達が介護をしてきたのに納得ができない!とAさんの申し出には応じられない、という主張がされることがあります。 この場合、「寄与分」という制

「相続問題が起きやすいのはどんなケース?①」

2023年08月24日

前回、相続対策の準備についてお話をしましたが、今回はもう一歩進んで相続問題が起きやすいケースについて、最近ご相談が多い類型を何回かに分けてご紹介いたします(このテーマは以前にもお話ししていますが、復習の意味を込めてご覧いただけると幸いです)   まず遺産の中で、「自宅不動産」の価値が占める割合が高い場合です。 例えば、次のような場合です。 <ケース1> 被相続人:Xさん(配偶者はすでに他界) 相続人:長男Aさん、長女Bさん 遺産の総額が5000万円で、自宅不動産が4000万円、預貯金が1000万円、その自宅不動産には長女Bさんが住んでいるというケースです。   Bさんは

「久々に家族で集まったけれど、しておいた方がよいことはある?」

2023年08月17日

今年のお盆は久しぶりに帰省された、という方も多いのではないでしょうか? このような時期に、ご両親の年齢が70を超えている方にお勧めしているのが、相続対策とご両親の老後の準備を始めることです。 昔と比べて、70歳と言っても元気な方は本当に多いと思います。 ただ、当事務所にご相談をいただく方の中には、両親の相続対策を始めようと思った時には認知症になってしまっていたり、病気で入院してしまって思うように進めることができなかったという方が数多くいらっしゃいます。   このコラムでもご説明はしていますが、相続対策はご本人の判断能力がしっかりしている間であればできることはたくさんあります。

「老後のために何から準備した方が良いの?③」

2023年07月24日

今回も老後のための準備についてお話しします。 自分が亡くなった後、財産を引き継いでほしい方はいますか? これは多くの人にとって重要な問題です。 まず遺言を作っていない場合、法律で決められた方(法定相続人と言います)が相続をします。   しかし誰が相続人になるかは、家族構成によって異なりますし、また離婚、再婚などで変化が起きます。 例えばAさんという方がBさんと結婚し、子Cさんが生まれました。 その後、Aさんが離婚し、Dさんと再婚したのち、子Eさんが生まれたという場合、Aさんが亡くなると法定相続人はCさん、Dさん、Eさんとなります。   またお子さんがいらっしゃらない高

「老後のために何から準備した方が良いの?②」

2023年07月20日

前回に引き続き、老後のための準備についておすすめの方法をお話しします。 安心した老後のために、ご自身の生活にどれくらいお金がかかるのか、またご自身にはどれくらいの財産があるのか、どれくらいの収入が見込めるのかを把握することが、将来的な生活をイメージする上で非常に重要です。   預金、定期預金、生命保険の満期金、自宅などの不動産、株式や投資信託などご自身の財産を整理することから始める必要があります。   まずはこれらの財産について箇条書きにすることから始めましょう。 普段使っている口座の残高はわかっていても、定期預金や生命保険の満期など、すべての財産を把握することは簡単

「老後のために何から準備した方が良いの?①」

2023年07月14日

「穏やかで安心できる老後を過ごしたい。」とお考えの方も多いと思います。 では「安心できる老後」、「穏やかな老後」とは、具体的にどういう状況でしょうか?   「安心」、「穏やか」は抽象的な言葉なので、なんとなく希望はあるけれど、具体的なイメージをしたことがないために、漠然とした不安感を持っている方が多いように思います。   まずは自分がどんな生活をしたいのか? 認知症や思うように体が動かなくなっても、どんな状態であれば安心して生活できると思うか? 自分が「安心」や「穏やか」と感じるのは具体的にどういう状態なのか具体的に考えてみましょう。   例えば、判断能力や

「相続のことを弁護士に相談する理由はなに??」

2023年07月07日

最近は、インターネットを利用して相続対策の情報を収集することができます。また多くの相続対策の本も出版されています。   これらを活用することで、自分でも相続対策ができると考えられる方も多くいらっしゃいます。またトラブルになっていないのに弁護士に相談する必要もないのではないか、と考える方も多いのではないでしょうか? では、相続のことを弁護士に相談する理由は何でしょうか?? 先ほど挙げたインターネットや書籍からの情報は有益なものも多くあります。 ただ多くの方向けに書かれている関係上、どうしても一般的なお話になってしまうという現状があります。また、インターネット上の情報については、まだ

「自分に何かあった時に、家族や周りの人に迷惑をかけたくない」

2023年07月03日

このように心配される方も多くいらっしゃいます。 では、人が亡くなった場合には家族(相続人)や周りの方はどのようなことを行う必要があるのでしょうか??   まず、人が亡くなると、関係各所への届出を行う必要があります。 また相続人が銀行の手続きをする場合には、生まれてから亡くなるまでの戸籍を揃えて窓口で手続きをする必要があります。 また不動産をお持ちの場合には、相続登記をする必要があります。 そして、遺産の総額によっては、相続税の申告や支払いなどの対応をしなければならない場合もあります。特に相続税は期限があるので、迅速に必要な書類を揃えたり、税理士の先生に相談するなどして対応をする必

「病気やけがで銀行に行けなくなってしまった場合、どうすればいいの??」

2023年06月30日

ご相談を受けている中で多いのが、病気やケガが原因で銀行に行けなくなってしまった、あるいは認知症が進んでしまった方がATMを操作できなくなってしまった、どうすればいい?というご相談です。   お金をおろせなくなってしまうと、入院費用や介護施設の入居費用、それだけではなく日々の生活費をどうするのかということも問題になってきてしまいます。   このような場合、同居の家族がご本人の希望に基づいて対応することが多いと思われます。 ただ配偶者も体調を崩したり、入院をしてしまったりして対応できなくなることも考えられます。 また女性の方が男性よりも平均寿命が長いことも相まって、独居にな

「老後・セカンドライフに備えて、何をしておけばよいの??」

2023年06月28日

超高齢社会を迎え、平均寿命が延びている中、「老後」や「セカンドライフ」、そして「相続」への対策が話題になることも多いですね。   このような備えが必要といわれても、どこか先のことと感じているかもしれません。 ただ次の1つでも当てはまるのであれば、今から備えを始めることをお勧めします。     さっそくチェックしてみましょう。 ① 将来に漠然とした不安がある 「なんとなく老後が心配・・・」 「自分や配偶者が認知症になったらどうしよう?」 など少しでも不安があるのであれば、対策を考える必要があります。 例えば、老後の不安とは何なのかを明確にすることで、対策が取りやすく

「遺産分割調停ってお金がかかるんじゃないの??」

2023年06月23日

遺産分割の話し合いがまとまらない場合、家庭裁判所に遺産分割調停を申立て、そこで解決を図ることが考えられます。   では、この遺産分割調停にはどれくらい費用がかかるのでしょうか?   結論から言えば、調停の申立て自体の費用は数千円、申立に必要な添付書類を集めるのも数万円で済むと考えられます。   まず調停は家庭裁判所に申立てを行いますが、その際には印紙1200円と裁判所から発送する郵便に使う郵便切手代を予め納める必要があります。これは相続人の数によって異なりますが相続人の数が少なければ数千円で収まります。   また必要資料として、少なくとも被相続人が生まれ