Column

コラム

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ご依頼者にお願いしているアンケートの結果について

2020年01月07日

当事務所は2013年8月に開所して以来、多数のご相談・ご依頼をいただいてきました。 案件対応が終了した方に、案件の結果についての満足度、弁護士・事務局の対応についての満足度などに関する「アンケート」のご協力をお願いしてきました。   2019年12月末時点で、ご依頼いただいた案件の結果に「満足した」と回答いただいた方の割合は、 97パーセントになりました。 ※回収したアンケート中、有効回答数106件。そのうち案件の結果に、「満足した」と回答した方の割合を指します。     ご依頼いただいた方皆様にご満足いただけるよう、今年も弁護士・事務職員一丸となって、精いっぱい

遺言作成は何から始めればよいの?

2019年10月30日

2018年に「公正証書遺言」は11万0471件作成されたそうです(全国公証人連合会HPより)。 この公正証書遺言ですが、2013年からの統計を見るだけでも、毎年10万件から11万件が作成されています。 ですが、高齢者の方の数や毎年亡くなる方の数からすれば、作成している方は圧倒的に少ないと思われます。  次に、「自筆証書遺言」ですが、ご自身だけで作成、保管をすることができます。そのため、現時点でどれくらいの方が作成されているのかを正確に集計することは困難です。  ただ、亡くなった方が自筆証書遺言を作成していた場合に、家庭裁判所で行う「遺言書の検認」手続の件数は、2018年は「1万7487件」

亡くなった方の預貯金が、使い込まれた!?

2019年08月27日

 ここ数年、亡くなった方の「預貯金の行方」が相続手続きの際に問題になるケースが増えています。この問題については、以前もこのコラムに書きましたが、ご相談いただくことが多いので、改めて掲載します。  例えば、こういったケースです。  お父さんが亡くなった後で、次女がお母さんの預貯金の通帳を見てみたら、多額の引き出しがされていると言うことに気がつきます。  そこで、お父さんと同居していた長女に話を聞いてみたら、要領を得ない回答しかされなかったために、トラブルになってしまった、という場合が考えられます。  このような「使途不明金」の問題については、家庭裁判所の遺産分割協議では解決できないこと

お盆の帰省と相続

2019年08月24日

8月も終盤にさしかかりました。 お盆に帰省されたり、ご両親と会ったりした方も多いのではないでしょうか。 毎年、帰省などをきっかけに、ご自身の相続について考え始める方が多いという印象です。 「相続対策」というと大げさに聞こえるかもしれません。 ですが、例えば、 ①ご自身の財産はどういったものがあるのか、整理する ②その財産をどなたに、どのように渡したいかを考える と言ったことも、相続対策の始まりになります。 このようなことを考え始めることで、ご自身でも気がついていなかった「想い」が出てきた、と言う方も多くいらっしゃいます。 ただ、そのような希望をかなえようとしても、どのようなことか

相続手続きは簡単?2

2019年05月23日

 前回、相続が発生した場合の預貯金などの手続についてお話ししました。  この相続手続きについてですが、「弁護士による相続手続の代行」が必要な方として「高齢者」の方を挙げることができます。  例えば、高齢のお父さんとお母さんが二人で暮らしており、お子さんが他県に住んでいるというケースです。  お父さんが亡くなり、お母さんが全て相続することでお子さんと合意しました。ただ、お子さんは忙しくてなかなか時間がとれず、手続きができません。  お母さんの方が動こうにも具合が悪いこともあり、自分だけでは手続ができないということもあります。  このような場合には、遺産分割について合意をされていれば、相続手

相続の手続きは簡単??

2019年05月19日

 相続が発生した場合、亡くなった方名義の預貯金を引き出すために金融機関で手続きをしたり、また証券会社や保険会社と連絡をする必要があります。また、不動産などがある場合には、その名義を変更したりする必要があります。  この手続きは一見、簡単そうに見えますが、手間がかかる場合があります。  まず、亡くなった方が生まれてから亡くなるまでの「戸籍」を揃える必要があります。  この作業も慣れていない方にとっては、大変です。  また銀行などの金融機関の場合、窓口でしか手続きができないことも多くあります。  その場合には、平日にご自身で窓口に行き、手続きをする必要がありますので、これが負担になる方もいらっ

争わない相続の実現に向けて

2019年05月12日

 相続が発生したことで、親族の中で争いが生じてしまうことも多くあります(「争続」と言われてしまう所以です) 。  最高裁判所が発表している統計資料によれば、遺産分割調停は近年増加傾向にあり、審理期間も長くなる傾向にあるそうです。  遺産をどのように分けるのか、土地などのの遺産の評価に時間がかかる場合もありますが、多くは「相続人同士の感情的な対立」が原因になっていることも多いのではないでしょうか。  長年の感情の軋轢が、遺産分割をきっかけにしてトラブルに発展してしまうことも多くあります。  ただ、このような事態が生じてしまうことは、被相続人の方も望んでおられないと思います。  争わ

大型連休や長期休みの後には・・・

2019年05月07日

 今年のGWは10連休だったという方も多いのではないでしょうか。  大型連休や長期休みの際には、実家に帰省される方も多いと思います。  その時に、ご両親とお話をしたり、普段はなかなか分からなかったご両親の様子を見て、「相続」について検討をされるという方も多くいらっしゃいます。  このコラムでも何度も取り扱っていますが、一般的に相続対策は早ければ早いほど多くの手段を選ぶことができます。 反対に、ご両親が病気などで判断能力を失ってしまった場合(例えば、認知症が進んでしまいお話ができない、あるいは病気で意識不明になってしまう場合)には、相続対策という意味では取れる手段はほぼありません。  当事務

「誰に言われるか」によって遺産分割協議が進む場合もあります

2019年03月24日

 相続に関する案件についてホームページからのお問い合わせも増えていますし、紹介をいただく案件も増えています。  その中で「弁護士が介入したことがきっかけで、早期に解決した」という案件もあります。  ご親族間で協議をされていても、感情的な対立が深まってしまい、話し合いにならないということもあります。ただ、相手の方も調停などの裁判手続までは望んでいないというような場合、弁護士が介入することで話し合いで問題が解決することもあります。  弁護士はある方の「代理人」として活動する以上、裁判所における調停委員のような仲介役にはなれません(その点は相手方となる方にも、ご説明をしております)。 それを踏

相続人が一人だけなら遺言は作らなくても良い?

2019年02月10日

   ご相談を受けている中で、「相続人となる人が一人だけなら、遺言は作らなくても良い?」というご質問をいただくこともあります。  たしかに、法定相続人が一人だけなら、相続人同士で争う、という場面が生じないので遺言を作成する必要がないようにも思えます。  ただ、相続人の方は自分で「相続手続に必要な書類」を集める必要がありますが、慣れていないと予想以上に時間がかかりますし、亡くなった方の戸籍の記載を読んで、生まれた時の戸籍まで遡っていくことも一苦労だと思います。  また金融機関などの手続が平日しかできないために、仕事を休まなければいけなかったというお話しも伺いました。  それに、亡くなった方

自筆証書遺言が作りやすくなる?? 〜「相続法」の改正について〜

2019年01月20日

    相続法(民法の中の相続の規定)が改正され、今年から段階的に施行されます。  そこで、皆様に関係が深いと思われる部分について、何回かに分けてご紹介します。  まず、自筆証書遺言の「要件」の緩和です。  自筆証書遺言は、全文、日付、署名を自分で書く必要があり、押印をすることが要件とされています。  その際、ご自身の遺産を目録として添付することもあるのですが、この目録についても自分で書く必要がありました。  例えばワープロソフトを使って作成したり、通帳などのコピーを添付しても、自筆証書遺言の要件を満たさなくなってしまい、その結果、無効(その遺言自体が存在していないことになる)となってしまい

相続 リスク診断のための無料相談を始めました

2018年12月27日

相続問題が起きる前に、リスクを診断してみませんか? 相続の際にトラブルになってしまった方からは、 「問題が起きるとは思っていなかった」、 「(被相続人の)父・母も考えてもいなかったと思う」 というお話しを良く伺います。 相続については、亡くなってからトラブルが生じることも多くあります。 ただ、予め対策を取っておけば、防げるトラブルも多くあります。 そこで今回、相続の「リスク診断のための無料相談」を実施することにいたしました。 もし下記に当てはまった場合、積極的に相談をご検討ください。 ・遺言書を書くかどうか迷っている ・両親が亡くなった場合、トラブルが起きないか不安・・・ ・いざと