地域包括支援センターで、ケアマネジャーの方や社会福祉士の方とディスカッションをする機会が定期的にあります。
そこでよく話題になるのですが、成年後見制度が広まらない理由は何か、ということです。
介護保険制度と同時に発足して、もう15年以上経ちますが、なかなか制度が活用されていない、というのが、現場で働いている方の認識とのことです。実際、統計資料などを見ても、同じように感じます。
いろいろと理由はあるの思うのですが、誰かに財産を管理してもらう、ということに対して、アレルギーというか抵抗感がある方が多いからではないでしょうか。その管理をする人が第三者であればなおさらのことだと思います。
また、制度についての誤解があったり、後見人などによる横領などのニュースも、マイナスイメージに拍車をかけてしまっているような気がします。
ただ、介護保険制度も、始まった当初はなかなか広まらなかったとのことです。
それが時の経過により周知が進んだという実態がありますので、成年後見制度について同じように変わってきてくれればよいなと思います。
あるケアマネジャーの方からは、利用者の方が後見制度を利用したことで、非常に仕事がやりやすくなった、と伺いました。
また、第三者の目が入ることによって、本人にとってもメリットがあることが多いのではないかと思います。
そのため、今後も微力ながら、成年後見制度の普及に努めていければと思います。