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「相手は話を聞かない人だから...」諦めかけた遺産分割、弁護士が介入することで無事に解決 解決事例より③

2025年07月28日

この記事のポイント

  • 一方的な遺産分割要求への対処法
  • 感情的なきょうだい間トラブルの解決策
  • 弁護士介入のタイミングと効果

「弁護士に頼むなんて大げさだと思っていました…」

依頼者はお父様を亡くされ、きょうだい間での遺産分割について話し合おうとしていました。
ところが相手からは一方的に遺産分割協議書への署名を求められ、困り果てていらっしゃいました。

相続は法律の問題である前に「家族の問題」。
だからこそ感情が絡んで解決が難しくなることも多いのです。

ご依頼者の状況

  • お父様が他界
  • 遺言書は残されていない
  • 主な相続財産:自宅不動産、預貯金、株式
  • 兄から「自分が相続する」と一方的に告げられ、遺産の詳細を教えてもらえないまま、協議書への署名を迫られる

問題点の整理

遺産の全容が不明
どの銀行にいくらの預貯金があるのか、不動産の正確な価値も分からない

一方的な要求
「長男が全て相続するのが当然」という考えをお持ちで、依頼者だけでは話し合いにならない状態

手続きへの不安
「本当に話し合いがまとまるのか」「このまま泣き寝入りするしかないのか」という不安を抱えていらっしゃいました。

解決への道筋

Step1:財産調査
お父様の遺産の全容を明らかにするため、各金融機関への照会を行いました。

Step2:法的根拠に基づく交渉
法定相続分に基づいて、依頼者の方が受け取るべき遺産の金額を明確にし、相手方に対して遺産分割協議を提案しました。

Step3:代理人同士での合理的な協議
依頼者が当方に依頼したことで、相手方も弁護士に依頼をしました。
結果的に弁護士同士が法的な観点から合理的に協議を進めることで、感情的な対立を最小限に抑えることができました。

Step4:不動産売却のサポート
最終的に自宅不動産を売却して分割することになりましが。その売却についても、依頼者の方が直接やり取りすることなく、弁護士が窓口となって手続きを進めました。

解決結果

【解決内容】
法定相続分での遺産分割が実現。不動産売却も含めて、依頼者の方が納得できる形で分割が完了しました。

弁護士からのアドバイス

遺産分割協議書への署名は慎重に
一度署名・押印してしまうと、後からやり直すことは非常に困難です。
内容に少しでも疑問があれば、署名前に必ず弁護士にご相談ください。

財産調査の重要性
相続財産の全容が分からないまま分割協議を進めることは非常に危険です。弁護士による相続財産の調査が、公平な分割の第一歩となります。

感情と法律は分けて考える
「長男だから」「昔から家を継いでいるから」といった感情的な理由と、法的な権利は別問題です。法定相続分はしっかりと主張することが大切です。

まとめ

相続問題は、家族だからこそ解決が難しい場合があります。

「弁護士に頼むほどではない」と思われがちですが、早期に弁護士が介入することで、むしろ家族関係を悪化させることなく、スムーズな解決が可能になります。

一人で抱え込まず、まずは当事務所ににご相談ください。あなたの法的な権利をしっかりと守り、納得できる解決ができるように全力でサポートします!

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