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コラム

成年後見制度を利用するきっかけ

2015年04月29日

 成年後見制度を利用するきっかけは何でしょうか?
 最高裁判所 事務総局家庭局が発表している成年後見関係事件の概況(平成25年1月から12月)によれば、申し立ての動機としては預貯金等の管理・解約が1位で、介護施設入所等(介護保険契約)が2位とされています。
 相談に来られる方からも「本人名義の預貯金を解約しようと思ったら、金融機関から本人の同意が確認できないので断られた。」、「介護サービス事業者から、本人が認知症なので成年後見人をつけてほしいと言われた。」といったことも伺います。
 預貯金の解約や、介護施設の入所などが必要になるときは、事態が切迫している場面も少なくないと思われます。
 そのため、そういった場合に備えて、予め準備をしておくことも大切です。
 例えば、ご家族が認知症の疑いがあると医師から診断された場合には、成年後見制度について知っておく、また必要があれば申し立てが出来るように、弁護士に相談をしておくことも大切です。
 また、ご本人に判断能力があれば任意後見契約を締結しておき、いざという場面に備えておくことも考えられます。
 どんなことについても言えることかもしれませんが、日頃から準備をしておくことは大切ですね。