今回も成年後見人がどのようなことを行うのかについて、お話をします。
入院や施設入所などに限らず、日常的なお金の管理なども後見人の仕事です。
介護サービスや施設の利用費は引き落としで対応できることも多いですが、ご自宅や施設でのちょっとしたお買い物や理美容のために現金が必要になることもあります。
このような日常的な支出に備えて、ご本人やご親族、施設の方に毎月決まった金額の現金をお渡しすることも後見人の仕事です。
この金額は、それぞれの方のライフスタイルや施設で預かれる上限に合わせてご本人や周りの方と相談しながら決めています。
また、家具や家電が必要なときには、購入のお手伝いも行います。
ご自宅で生活されている方はもちろん、施設で生活されている方でも部屋で見るテレビが欲しい、枕元に机が欲しいなど、皆様のご希望に合わせてお手伝いをしています。
それとは別に、高額療養費や介護費用などの還付金の請求手続や臨時給付金の手続きもご本人に代わって行うことができます。
特にご自宅で生活されている方は、還付金詐欺の電話がかかってくることがあります。
財産管理を後見人が行うことで、ご親族、ケアマネージャーなど介護の専門家、と連携をして本人の生活を見守ることができ、このような詐欺被害にあうリスクを減らす効果も大きいです。
いかがだったでしょうか?
後見人の仕事と聞くと、お金の管理が真っ先に挙がると思いますが、それ以外の身上監護の事務というところも重要な仕事です。
補助・保佐相当など本人の能力が残されている場合には、より柔軟な対応が可能です。そのため、早目に対応することによって、ご本人の希望をかなえやすくなるという側面もあります。
これを機に、後見制度の利用について検討をいただけると幸いです。
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