成年後見制度については、言葉は知っているけれども後見人が具体的に何をしてくれるのかについては知らない、という方が多い印象を受けます。
そこで今回から後見人はどのようなことをしてくれるのか、について具体例を交えてお話します。
※成年後見(法定後見)の利用にあたってはご本人の判断能力の程度に応じて、補助・保佐・後見と分けられますが、後見人を前提にお話をします。
後見人が対応する仕事は多岐に渡りますが「日常的な介護サービスの利用に関する手続」については、後見人が日頃から対応する業務の一つです。
ご自宅で生活されている方の場合、食料品の買い出しや食事の準備、掃除や洗濯などご本人の判断能力に応じた介護サービスや訪問医療、訪問介護などを利用することになります。
その場合にも全て契約が必要になりますが、これらの契約や費用の管理、支払いなども後見人がご本人に代わって行います。
またご本人が安心して生活できるように毎日どなたかが訪問することが理想であっても、介護保険だけでは賄いきれないこともあります。
その場合、ご本人の資産に応じて毎月どの程度であれば支出が可能か、その金額であればどのような介護サービスを受けられるかをケアマネージャーの方と相談して決めることもあります。
もちろん施設で生活されている方でも運動機能の維持のためにマッサージや体操などのオプションを希望された場合に、支払いが可能か相談することもあります。
このように後見人の業務には財産管理だけではなく、「身上監護の事務の手配」が含まれていますので、ご本人だけでなく、ケアマネージャーなどの周辺の方の意見を伺い、協議をしながら、ご本人が快適に生活できるように対応をします。
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