Column

帰省をきっかけに、後見制度の利用を検討される方も多くいらっしゃいます

2020年01月08日

 年末年始に帰省をされた方も多いのではないでしょうか?
 実は、この時期に「後見」に関するご相談を多くいただきます。
 それは、帰省された際に、ご両親の様子が以前と変わっていたので、不安になった、ということが理由に挙げられると思います。
 帰省された際に、次のようなことが気になったら、ご両親と後見制度の利用などについて検討を始めてみてもよいかもしれません。
ご両親が日時が分からなくなっている、以前できたことが全くできなくなってしまっている
 加齢やご病気などの影響で、認知能力が低下している可能性があります。気になる場合には、専門医の診断を受けることが大切です。
実家に不必要と思われるようなリフォームがされている
 高齢者の方をターゲットに、不要かつ高額な工事を行う悪質な業者も存在します。ご両親自身が、そのような工事に身に覚えがなかったり、または断り切れずにやってしまった、というような場合には、再度同じような被害に遭う可能性があります。
実家にありえないような好条件を謳う「投資」のパンフレットがあった
 高齢者の今後の生活資金の不安につけこみ、ありえないような好条件の「投資」を勧めて、詐欺を働く業者も存在します。そのため、ありえないような好条件の投資についての資料やパンフレットがあった場合、注意が必要です。
 認知能力の低下がみられる場合には、医師などの専門職を交えた対策が必要です。そして、実際に認知能力が低下している場合には、預貯金などの管理をどうするか、検討する必要があります。
 また、高齢者の方を狙った詐欺などは、年々巧妙化していることから、高齢者の方だけで対処することは困難です。
 このような場合には、「法定後見制度」を利用することで、ご両親の財産をご両親に代わって第三者が管理・保全することも可能です。また、悪質な業者の勧誘などがあっても、契約を取り消したり、また財産の流出を防ぐことで、被害を抑えることもできます。
 帰省をきっかけとして、後見制度について考えてみるのはいかがでしょうか?
 当事務所では、遺言作成については2回目まで、遺産分割・後見については、初回1時間無料相談を実施しております。
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