依頼前の状況
依頼者の母親 （被相続人） が亡くなったのち、 生前および被相続人が亡くなったあとに被相続人名義の預金口座 から多額の現金が引き出されていることが判明しました。
預金口座を管理していた親族からは具体的な説明は一切なく、自分で消費したというような説明を受けたことか ら、上記使途不明金の問題の解決をすると共に、遺産分割を実現することを求めて、当事務所に依頼をされました。
当事務所の対応
- 速やかに使途不明金について法定相続分に基づく返還請求訴訟を提起
- 遺産分割調停の申立て
結果
- 裁判所から使途不明金を返還することを前提とした和解案を獲得
→ 相手が使い込んだお金から法定相続分として500万円受領 - 遺産分割調停にて、 法定相続分に基づく分割を実現
解決のポイント
預貯金の管理が適正になされているか、親族同士で確認ができていない場合、ご両親が亡くなったあとでトラブルが起きることがあります （使途不明金問題といいます）。
今回は、ご親族から十分な説明を受けられなかったことから訴訟を提起したところ、相手の親族に解決金を支払うことを前提とした和解案を取り付けることができました。
裁判や調停と聞くと大げさに聞こえるかもしれませんが、親族間のトラブルでは、裁判所を利用することで冷静に問題を解決することが可能です。